ごあいさつ

 

デニケン骨董の仕事を初めた時、なにより流行り廃れがない世界でいいなあと思ったものですが、いざ初めてみると、これほど流行に敏感な仕事もないものだと考えを変えていきました

 何かをきれいだなぁと思ったり、いいなと感じたりする感性は、結局、時代の風潮に左右され、頽廃した時代には頽廃した美を善しとし、はつらつとした時代には生き生きしたもの、成金の時代にはそれなりのものが好まれる。そして、時代が巡って、再び忘れられていた感覚世界の品物が評価される。その繰り返しなのではないかと思います。

 骨董の世界から離れて7年くらいたちますが、はたから眺めるこの世界は感覚世界のカナリアのようにも思えます。むかし、炭坑に入る時に一番始めに危険を察知するので連れて行ったと云うあのカナリアです。
 ほんの少しの感覚の違いで同じジャンルの品物が面白く見えたり、つまらなくなつたり、日々アンテナをはっていないと理解のしようがない世界になっているような気もします。そこに、お金の世界がからんでくるものですから、またややこしく複雑な様相を呈してきます。

 7年も離れていたらこの世界ではずぶの素人です。そんな素人がホームページを作ろうかと思ったのは、古くからお付き合いのあったOさんが、退職を機に骨董の仕事を始めることとなり、Oさんの集めた品物や仕事をする生き生きとした様子を見てのことでした。
 どうしたものか、急に物欲が湧きだし、品物を集め始めました。

 奈良時代の仏像や、長谷川等伯の一連の絵画、長次郎の茶碗など、天才たちが残した、時代の風に左右されずに生き残った作品群にはまったく感動させられます。といって、そのような大それたものは手元に転がり込むわけもなく(転がり込んでも困っちゃいますけど)、まあ、時代の風になびかせられながら、目に留まったものを集めていこうかと思っています。

 20年くらい前に夢中になって集めたシルバー・オーバーレイやスバニッシュ・コロニアルのものも集めなおそうかと思っています。

 

話は変わりますが、夏日(かじつ)堂って変な名前ですよね。よく、夏目(なつめ)堂と間違えられました。
 初めはsummer's day antiquesって店の名前をつけましたが、扱う品物がシフトしていき、あまり合わないようなので、無理に和訳して夏日堂という名前もつけました。
 シェークスピアの有名なソネットからとった名前です。ホームページを作るにあたり、トップページにその14行詩の抜粋を載せましたが、改めて読んでみて骨董屋さんを始めた頃の張切った感じをおもいだしました。
 自分なりに活き活き品物を集めたいと思っています。

 

 

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