E78
ピッチャー 2
19世紀 
グアテマラ /モンティエル窯

motiel family 
early 19century
antigua* guatemala

size: 9x8.5cm
口径: 6cm底径:4.2cm
      


price ¥23,000


 ピッチーとしましたが,器に入れた液体を,直接飲んで使うもので,把手のついたコップだったようです。
 中南米では。スペインの植民地時代に作陶の技術が伝わり18世紀頃からスペイン風な焼物が各地で作られるようになった様です。メキシコの18-19世紀の焼物などは,一見してスペインのものかと思う程、土も釉も良く似た作品があります。コロンブスの新大陸発見以前からマヤ文化など作陶の盛んな地域でしたが、住民の90%近くの人々がスペイン人に虐殺されたらしいので,作陶の技術を持っていた人たちが生き残ったのかどうかは分かりませんが。19世紀の後半辺りから,メキシコでは独特の感性によって生まれた焼物が現れて来ます。
 20数年前、グアテマラの動物の絵皿を1枚買ったことがありました
 ロス・アンジェルス近郊のオレンジカウンティのアンティーク・モール。小さな縦長のガラスケースの下の段にぽつんと飾られていました。皿の裏に貼られたシールには,グアテマラ19centryとしか表記がありません。グアテマラと云えば,コーヒーの産地である事ぐらいしか知らなかった国で,こんな素敵な焼物が作られていたのかと思いました。
  嬉々としてその絵皿を日本に持ち帰ると、さっそく店のショーウインドウにでんと飾り、たびたび店の外から眺めては,いいなあとひとり悦に入ったものです。
 しかし。こう云う品物は,まず売れないなとも思っていました。グアテマラ産で類品を本などで見た事も無い、おまけに値段も高いときては、どう見ても無理。
 ところが,買ってくれた人がいたのです。青山の森田さんでした。
 この絵皿が,グアテマラ・ マジョリカと云うものだと教えてもらったのも森田さんからでした。森田さんもこの類いの絵皿を手にしたのは初めてで,集めようかと,ニュー・ヨークの知り合いの業者に問い合わせた所,グアテマラ・ マジョリカと呼ばれいるもので,当時からアメリカにはコレクターがいた様で,評価はたかかったようです。そのディーラーから送られて来た絵皿の写真を見せてもらった事がありますが,あまり面白くない。動物を描く線が生きていないと云うか死んでいる。そして,1ドル150円前後だった当時のレートで1500ドル位と云うから,かなり高い。ひとくちにグアテマラ・ マジョリカと言っても随分ちがうものだなと思いました。
 その後,買付に行けば探してはいたものの,ほとんど出会う事もありませんでした。
 一度,ロス・アンジェルの民芸品屋さんを覗いたら,グアテマラの焼物が置いてありました。
 中南米の布やマスクなどの中に,焼物もありました。ピッチャーを何点か買いました。
  で,何処で仕入れるのかと,アメリカ人にしては小柄でハンサムな店主に訊ねると,妻がグアテマラの出身で,現地に買付にいくのだと教えてくれました。その小さな店の奥にいた小柄な女性が,はにかんだように微笑みかけていたのが印象に残っています。
 行ってみたいなと思ったものの、行くこともまず」ないだろうと思っていると『スペイン語は話せるの?』と,なぜか彼がきいて来ました。で『全然』と答える。それじゃねーと云った仕草で困った様な表情で彼は笑っていました。
 その後,その店に何度か足を運びましたが,買えたのは,その一度きりで、そのうち,お店も無くなってしまいました。
 最近は,本で紹介されていることもあり、このグアテマラ・ マジョリカなる皿が,世界遺産になっているグアテマラのアンティグアと云う町のmontiel familyが作っていたと云う事を知りました。グアテマラ全土で同じ様な焼物が作られていたものと思い込んでいたのですが,冷静に考えてみれば,そんな事がある訳がありません。
 19-20世紀にかけて作陶されいた様子です。
 窯を作った当初,優れた絵付けの職人がいて(montielさんですか)この窯の名前が高まったが,その人が亡くなってから、絵付けの質が落ちたと云うのが私見です。 
 ひと口に民芸品と云いますが,個人の力量や資質に大きく左右されるのは当然だと思います。

 目白にお店を移した時,ひとりだけグアテマラの焼物を知っていたお客さんがいました。『これは。グアテマラだね』と言われて,驚いたものです。その人は作陶家で,名前は忘れてしまいましたが。奥多摩で窯を開いていた人でした。作家と云うのは,色々と勉強するものだなと思いました。が,グアテマラmontiel familyの焼物は,一度見た事があればすぐ分かるのです。その独特な白みがかった釉薬,レンガ色の軽くてもろそうな土、印象的な沈んだ黄色など。
 ヨーロッパの焼物には無い,ある種の軽やかさや溌溂とした感じ,それでいて,何処か物悲しい。 
 コロニアル・アートに底通した感覚がここにはあります。
 
    




トップページ
top page

西洋骨董
europian etc

>焼物など
pottery etc

>宗教関係
religious

>シルバー・オーバーレイ
silveroverlay

>>李朝
korean antiques

>>その他
others

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


>>返品につきまして
about return

>>支払い/送料など
shipping



>>お問合せ
ask questions
>>注文する
order


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


E78
ピッチャー 2
19世紀 
グアテマラ /モンティエル窯

motiel family 
early 19century
antigua* guatemala




 

故知の回りの釉はげ,ホツ、ニューあります。